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【バリ島の沐浴聖地】グヌンカウイ・スバトゥ寺院|Pura Gunung Kawi Sebatu― 静かで優しい湧き水が迎えてくれる“癒しの寺院” ―

静かで優しい湧き水が迎えてくれる“癒しの寺院” 

Om swastyustu☆
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バリ語で沐浴はMelukat(ムルカット)と言います。
沐浴についてはこちらの記事を最初に読んでね!
※生理中、近親者の死別などのお寺に入れない禁忌事項などもございます。

バリ島 沐浴【ムルカット~Melukat~】についてOm swastyastu☆ ↑って何?という方はコチラをクリック♪ 沐浴(ムルカット~Melukat~)はもう何回も行かせてい...

yucco
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沐浴には絶対バリ人と一緒に行ってください!

私はもう10年ほどバリ島にご縁がありもう何十回も沐浴に行ってますが、必ずバリ人の友達やガイドのウィさんと一緒に行っています。私たちはあくまでもバリ人ではなく、バリ・ヒンドゥー教でもありません。失礼があってはいけません。お邪魔させて頂くつもりで彼らの指示に従い沐浴をしましょう。

ウィウィバリでは沐浴ガイドもやってるので是非♪

バリ島おすすめカーチャーター ウィさんの【wiwibali~ウィウィバリ~】2025年11月更新  ★お陰様でウィさんは逞しく元気です★ Om swastyastu☆ ←って何?という方はコチラをクリック♪...

以下の事は、インドネシア語、英語のサイト、人から見聞きしたことなどをまとめたものです。もしかしたら間違っている部分もあるかもしれませんが、参考にしていただければ幸いでございます。どうぞ宜しくお願い致します。

出典:web site ①web site ②web site ③

✨ はじめに

ウブド北部・スバトゥ村にある
Pura Gunung Kawi Sebatu(グヌンカウイ・スバトゥ寺院) は、
湧き水の美しさと静けさに包まれた「水の聖地」。

ティルタ・ウンプルやメンゲニン、スバトゥ滝(Pesiraman Dalem Pingit Sebatu)など
“強い浄化” で有名な場が多いこの周辺で、グヌンカウイ・スバトゥだけは少し違います。

とても穏やかで、優しく、誰にでも寄り添ってくれるような水。
そして、ローカルの日常にも溶け込む「憩いの寺院」。

観光客が増えた今でも、湧き水の清らかさと癒しのエネルギーはまったく変わりません。

今回は、寺院の歴史から現地での沐浴(ムルカット)体験、
そして数年前の思い出も含めてご紹介します。

🕉 1. この寺院の起源:聖者マルカンデーヤの奇跡と湧き水


グヌンカウイ・スバトゥ寺院の物語は、
紀元前9世紀ごろの聖者 Rsi Markandeya(ルシ・マルカンデーヤ) によって始まります。

  • 建立:11世紀ごろ(ウダヤナ王時代)
  • 大規模整備:14〜15世紀
  • 起源伝承:9世紀(マルカンデーヤ聖者)
  • 特徴:湧き水の自然信仰と寺院が一体化

彼は 400人の信徒を連れてタロ村からアグン山を巡礼していた とされていますが、
旅の途中で信徒たちは疲労困憊、渇きに苦しんでいました。

そこで彼らは現在のスバトゥ寺院にあたるPangkung Dawa(パンクン・ダワ)渓谷 で休息します。

渓谷の静けさに心を打たれたマルカンデーヤは、
祈りの場として崖に彫刻(ウキル・ウキラン)を刻み、
以下の神々へ祈りを捧げました:

  • Sang Hyang Giri Pati(シヴァ神の顕現)
  • Sang Hyang Ari Murti(ヴィシュヌ神の顕現)

信徒たちの渇きを癒す「ティルタ(聖水)」を求めて祈り続けると、
奇跡が起こります。

地面から湧き出した 最初の聖水:Tirta Dawa Gunung Kawi

そしてさらに祈りを深めると…

💧 第二の泉 Tirta Empul(ティルタ・ウンプル) も湧き出しました。

タンパクシリンの巨大な湧水 →
ティルタウンプル寺院・ムンゲニン寺院・スバトゥ寺院を繋ぐ

タンパクシリンにはバリ島を代表する巨大な湧水源があり、そこから流れ出た水がさまざまな寺院・沐浴場へ巡り、最終的に田んぼのスバックまで循環します。

その中でも、

  • ティルタ・ウンプル寺院(Tirta Empul)
  • メンゲニン寺院(Pura Mengening)
  • グヌンカウイ・スバトゥ寺院

同じ水脈を共有する姉妹寺院 です。

それぞれの水の性質は微妙に異なるものの、源流はすべて「神聖な湧き水」で繋がっています。

あれれれ?発祥の矛盾が…ティルタ・ウンプルとスバトゥ寺院

先にティルタウンプル寺院の記事を読んでくれた人は発祥の話が違うじゃない!?と疑問に思いましたよね?私も思い、ちょっと調べました。

【バリ島の沐浴聖地】ティルタ・ウンプル寺院の聖なる泉。観光地化されても変わらぬ祈りの場所バリ島の聖なる泉ティルタ・ウンプル寺院で沐浴体験。 観光地化されても変わらない祈りと浄化の力。 水の神が宿る聖地で心と体を清めるバリの原点へ。...

湧き水の起源が違う理由(超サクッとまとめ)**

・ティルタ・ウンプルの聖水は「インドラ神の神話」による“神の泉”。
・グヌンカウイ・スバトゥ寺院の湧き水は「マルカンデーヤ聖者の伝承」による“人の歴史の泉”。

2つの寺院は 信仰ルーツが全く別 なので、起源伝承が違うのは自然なことだそうです。

バリ島では
「複数の起源が同時に真実であってよい!?」
という考え方があり、どちらも同じく神聖な湧き水として大切にされているようです。

yucco
yucco
なんで?を言うとキリがありませんが、、、
ひとまず『そういうもの』そんな神話や信仰がこのお寺にそれぞれある!と認識してみましょう!

3. 祀られる神々:ヴィシュヌ神とガンガ女神の聖水

この寺院で祀られているのは2柱の重要な神格。

■ Dewa Wisnu(ヴィシュヌ神)

水と生命を司る“維持の神”。
穏やかさと安定の象徴でもあります。

■ Dewi Gangga(ガンガ女神)

浄化・再生の水の女神。
母なる川のエネルギーを宿す存在。

この二柱が宿る湧き水は、
どこか“優しい癒し”を感じさせる特別な水です。

ティルタウンプルの「強い浄化」に対し、
グヌンカウイスバトゥの水は 静かで柔らかく、寄り添うようなエネルギー を持っています。

🌾4. 聖なる水が村を潤す:スバック(Subak)100ヘクタールの循環

この水は寺院だけのものではなく、
テガララン一帯のスバック(伝統水利システム) を潤す生命水でもあります。

水が流れていく先には:

  • スバック・デロッド・ベルンバン
  • スバック・チェボック
  • スバック・テンガ・パダン

合計 約100ヘクタール の棚田が広がり、
村の生活を支え続けています。

水源 → 寺院 → 祈り → 田んぼ → わたしたちの食卓
という“神と人の循環”がここにあります。

👨‍👩‍👧 5. 寺院を守るのは村民200世帯のコミュニティ

グヌンカウイ・スバトゥ寺院の管理・儀式・祈りを支えているのは、
スバトゥ村の約200世帯

  • 祠の清掃
  • 湧水源の手入れ
  • 儀式の開催
  • 参拝者の迎え、すべて村の共同作業です。

バリ暦最初の満月
Purnamaning Sasih Kasa(プルナマニン・サシ・カサ)
(おおよそ7月)

この日に大きなセレモニーがあり、

ヴィシュヌ神・ガンガ女神・聖水神(Dewa Tirta)へ最高の祈りが捧げられ、寺院は年間で最も神聖な状態になります。

🐟 6. 数年前の思い出:チトラちゃんと泳いだ日


初めて訪れたのは数年前。(痩せてる!)
その時は沐浴ではなく、チトラちゃんと一緒に 湧き水の公衆浴場で泳ぎました。

ここには、沐浴(ムルカット)の泉とは別に、公衆浴場(日本でいう銭湯?)みたいなローカル達が水浴びができるところが男女別であります。
ここでは、シャンプーや石鹸などを使って体を洗う事も可能。

とは言いつつ、透明度は素晴らしく魚も泳いでました!!

水は氷のように冷たく透き通り、魚が足元をくすぐるように泳ぎ、
本当に美しい場所でした。

鯉に餌やりをしたのもいい思い出。(鯉の餌代は5,000Rp)

あの頃は観光客も少なく、
静かで、シンプルで、神聖そのもの でした。

🧘‍♀️ 7. 再訪:沐浴(ムルカット)観光地化された“変化”と向き合う

今回、バリ人のドライバー兼ガイドのウィさんと再訪すると、大きな変化に驚きました。

  • 入場料が上がった
  • 観光客が急増
  • 沐浴パッケージが導入
  • システム化され、儀礼が観光向けになっている部分も

寺院側の管理が大変なのも重々わかりますが、
以前のような静かな神域が薄れたような寂しさ も感じました。

私は自分のサロン&スレンダン、お供物、お線香など全部準備していったため、
沐浴時のドネーションのみで可能。

もし何も持っていかない場合は、入場料の別に沐浴パッケージが用意されており
ちゃんと値段表を見ていなかったのですが、サロン&スレンダン、お供物、お線香、沐浴指導?などの3種類ほどのパッケージ価格あり、一番安いものでも100,000Rp以上でした。

ただ、村の人々が守っているこのお寺での管理料だと思います。
彼らの聖域に入らせて頂くと言う意味では、適切な判断かと思いました。

なんだかシステム化されるとちょっと今までの状態を知っているだけあり、なんとなく寂しいと言うかなんとも言えない気持ちになりましたが、

でも、それでも…

 それでも“水”は変わらない。

湧き水の透明さと優しさはそのまま**

沐浴を終えてクバヤに着替え、
本殿にお参りして雨の中を歩くと、
湧き水の池が以前と同じ姿でそこにありました。

  • 透明で
  • 力強く湧き上がり
  • 魚が穏やかに泳ぎ
  • 水面が静かに揺れている

この美しさは、何年経っても変わりません。

その日の雨はむしろ“浄化の雨” のようで、
全身が軽くなるような、優しいムルカットとなりました。

8. まとめ:変わるものと変わらないもの

グヌンカウイ・スバトゥ寺院は、観光の変化で風景が変わっても、

  • マルカンデーヤ聖者の祈り
  • 湧き水の神聖さ
  • ヴィシュヌ神・ガンガ女神の加護
  • 村の人たちの信仰心
  • 水の透明な優しさ

これらはずっと変わらず残っています。

強い浄化ではなく、静かで優しい癒しがほしいとき。
ここは、そっと寄り添ってくれる“水の寺院”。

そんな特別な場所です。

 アクセス・詳細情報

場所:
Sebatu, Tegallalang, Gianyar, Bali, Indonesia
(ウブド中心から車で約25〜30分)

Google Map:

営業時間:
08:00〜17:00(観光案内サイトより)

入場料:Rp 50,000
沐浴(ムルカット)は手ぶらで可能、現地にて入場料+別途パッケージ料金あり
(パッケージによるが100,000Rp以上)
ロッカー&着替え場所完備

公衆浴場:ドネーション式(現地にて要確認)

服装:
サロン・スレンダン必須(レンタル可能)

グヌンカウイ・タンパシリンとよく混同されますが、違います!
場所が違いますし、上記は巨大な石像の遺跡になります!
(こちらは世界遺産に登録されております2012年

Gunung Kawi Tampaksiring
https://maps.app.goo.gl/kfLTAuPzaYvQh6B27

過去記事はこちら

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