日本のこと

滝行体験 in 日本 想像を絶した雪解け水の滝行体験。精神鍛錬、決意の日本の禊(沐浴)

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私の所属している居合道の流派の開祖がお坊さんであり臨済宗という事もあり、
居合道の刀を使った『形』を『動く禅』とも表されています。

そのため、山梨県の恵林寺にて坐禅の合宿を行ったりして『禅』の部分も体験しながら稽古を行なっていますが、この度、『滝行』をすることになり、しかも雪解け水が流れている3月が一番冷たい水だ!ということで、そのドM?な滝行合宿に参加してきました!

バリ島でも、宗教上の沐浴(Melukat-ムルカット-)というバリ人にとって日常、儀式に根付いている心身浄化のための儀式があります。

バリ島 沐浴【ムルカット~Melukat~】についてOm swastyastu☆ ↑って何?という方はコチラをクリック♪ 沐浴(ムルカット~Melukat~)はもう何回も行かせてい...

私も大好きな沐浴。とても気持ちよく、身も心もスッキリするので何回も何回も行かせて頂いているのですが、

yucco
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日本の滝行とどう違うのかな?私はどう感じるのかな?

ととても興味があったのもあり、今回の滝行の目的の一つでもありました!

・滝行とは?
・私が感じたバリ島の沐浴と滝行の共通点、相違点。
・私の初めての滝行体験にて現在感じたこと。(これはのちのち変化すると思います)

上記をまとめました。
私が、足柄山の夕日の滝にて現地の足柄修験の会の指導の元の体験をまとめました。

宗派や流派、各滝により作法や順番などは変わります。
こちらは、滝行初体験の私が感じた事をまとめております

どうぞご自身が滝行する際の、一参考になりましたら幸いです。


(バリ島ウブド スバトゥでの沐浴 ※ここには数えきれないほどいきました)

足柄山(金太郎の生まれた)滝での滝行体験!

まず、率直に感想を言います。

今まで体験したことのない、想像を絶する過酷な修行でした。。。
とにかく痛くて、寒くて立っているのもやっと。
(仲間が身体中に唐辛子と山椒を塗りたくられている感じと言ってたのは納得、、、苦笑)

・声を出すことの大切さ(気合い?)
・立つ姿勢の意味。丹田を意識する事の大切さ。

上記2つがとても大事なことだと私は思いました。

今回の滝行体験では、
バリ島の沐浴とは全く別の側面がある。と感じました。

 

同じような側面のところは…

正装や、適した格好をする事、白い装束、空手着などを着る)、沐浴、滝行の前後にお祈り、浄化の行為がある、目的も心身浄化、願掛けなど…
細かな文化背景の違いがあれど、似たような事がある感じでした。

 

滝行とは

滝行の写真をジブリ風にしたら、理想の感じなりました(笑)ただ、こちらの画像だと、『苦行、鍛錬』の感じが伝わりません(苦笑)

滝行とは、滝場に顕現する神仏や諸霊への畏怖・畏敬の念に基づき、滝の水流を全身に打たれて行う修行法で、精神と体を清める目的(解脱・霊験・法力・活力を得る、 悩みの解除・祓い、 武道やスポーツの技量の向上など)のための日本の伝統的な身体技法である。
水行(すいぎょう・みずぎょう)水垢離(みずごり)と呼ばれることも。

古より日本独特の山岳信仰を拠り所とする滝への崇敬から、密教や山伏の修験道神道の禊仏教の垢離など修行方法の一つとして行われている。

滝行は、とりわけ冬場の寒い中、滝の激しい水の中に身を置く厳しい精神修行として知られており、滝の水はとても冷たいため、雑念を消す精神統一の効果も期待できます

シンプル?に表現すると、滝行とは…

心身を清める「禊(みそぎ)」や、精神力を養う「修行」などの目的のための日本伝統の方法である。

目的
その理由
禊(みそぎ)
罪や穢(けがれ)を清め、新たな自分に生まれ変わる
修行
強い精神力を養い、自分を変える力を得る
願掛け
神々への信仰を示したり、神々と直接肉体的に接触したりする
ストレス解消
精神統一された心身からドーパミンが分泌され、やる気に満ちた心身に生まれ変わると言われている
人間関係の悩み
自分を強く保つために挑戦する
不安や困難
不安や困難に負けない精神力を身につけたい
自信をつける
心身共に強くなり、自信をつけたい
気合を入れる
会社の組織の集団の団結力強化や、気合を高める

滝行では、滝に打たれることで、冷たさや水圧などに耐えながら、心から煩悩を取り払い、心を静寂にすることができるとされています。

yucco
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滝行とは…で調べてwikiやその他のサイトなどのものを参考にまとめました!

 

足柄山の夕日の滝は落差が26mもあるので、重力&水量の重さも加わるので、それはそれは痛かったです。潰されそうに感じます。+水の冷たさ。

この日は外気温が12度、水温が4度くらい。銭湯の水風呂が15度くらい?だったと思うのですがそう思うと冷たいですよね。。

水量も少なめに見えますが、体感は結構重かったです。

金太郎の生湯に使われた滝の水だそうです!

滝行に入るまでの順番(私の補足付き)

  1. 着替えを行う。服は行衣と呼ばれる白装束がよく使われる。宗派により男子ふんどし、女子さらし滝着、空手着など。

    指導者さん側で空手着を準備していただきました。空手着の下に水着を着用。白装束の場合はかなり透けますのでビキニなどは注意です。
  2. 宗派により般若心経、真言、祝詞、など。法螺貝、錫杖、塩、酒などで清める。その他作法、気合を入れる、、宗派によっては九字を切る。準備運動を行う。

    般若心経を唱え、不道明にお祈り(祠があります)塩、酒で体を清めました。
    船を漕ぐ仕草と、掛け声で気合を入れていきます。(鳥船行事)四方に九字を切ります。護摩に願いを書き燃やす。
  3. 滝に向かって礼を行う。
  4. 滝の前に進み、身を水につける(水行)。

    指導員の方に『エイッ』という掛け声をし続けるように言われる。(指導員の方もずっと声掛けを続けてくれる。ここで水慣れをする。竹の棒は杖の意味もあるが、滝壺には身長くらいの穴もあるのでそれを避けるためでもある。
  5. 滝つぼに入り気合を入れる。はじめは冷たさや衝撃で苦しいがそれをこらえる。1分、休憩、1分で、指導員の方がタイムキーパーをしてくださいました。
    40秒くらいでしんどくなる瞬間があるけど、できれば1分頑張ってと言われる。
    もう一度1分したいかは休憩時に確認。 
  6. 徐々に苦しさが消えてゆき水に打たれる感覚だけが残す。私:そこまでの境地に至りたかったですが途中で限界を迎える。ただ、何も考えられませんでした、立つこと、声を出し続けることだけに集中。
  7. 滝から出て体を拭き、身を暖める。フラフラ、よろよろ、ふらつきながら滝壺から出てきて、走って薪、薪の部屋まで、暖を取るために走る。(苦笑)

 

バリ島の沐浴の前にも、お供え、線香、お布施を持っていき、沐浴の場所のお寺にバリ・ヒンドゥーの作法に則ったお祈りをします。

今日お邪魔させていただき、沐浴をすること、何か間違えがあった場合はすみません…などなど、5回のお祈りをし、沐浴をします。

終わった後にも、同じ様にお祈りをし、額、喉、口の中にお米をつけて(食べて)聖水をふりかけて&口にして終了です。

滝行前のお祈りの際も、鈴、太鼓、木づちなどの打楽器を使い、火、煙、でお祈りしました。こういうのもバリ島のお祈り時、する前との共通点があると感じます。

どの文化も火、水、煙、音って大事な要素なことが多いのかなと感じました。

護摩を書きました。何か願い事を書いていいとのことでしたので、いろんな意味で、自分が口にした事、行動を一致させたい。その言葉に責任を持つ。という思いで書きましたが、
『言行一致(げんこういっち)』でした!

それによって、伝える力を強化したいと言うのが私の実現したい物事に必要な能力だと思ったからです。

甘い、飾り立てた言葉を吐くのであれば、その出した言葉にしっかり責任を持ち行動する。できる自信がないのであれば言わない。言葉に気を付ける。

『空を斬る。』というのか空間の浄化やお祓いの意味があるのだなというを感じたのは、
居合道で素振りをしている時に感じました。
また、何か行事がある際に、『四方』という4角に敵がいると想定した形があり、四方を斬るので四方払いといして、行事の前に演武があります。

あるお客さまに、「ゆっこちゃん(私のニックネーム)は刀で常に斬っているから、色々と大丈夫なんだね」と言われたことがあり、そういえば、素振りするとなんだかスッキリしてくること+空間も明るくなってくるようなことを感じたことがあります。

こういう動きの昔から伝わっている物はきっと、何か意味があるのであろうなと思いました。

冷たい水って身をギュッと雑巾絞りにされる様に引き締められます。もうこの時点で気持ちが負けそうに。

でも掛け声のおかけで気持ちを保っていました。

とにかく痛い。そして寒い(冷たい)。冷たいはまだいいのだけど、痛いんです。
水の冷たさが肌に突き刺さります。

『エイ』っと声を出し続ける。その様に指導員の方に言われ、指導員の方も声掛けをずっとしてくれます。

声を出し続けると自然と力が湧いてくる(エネルギーとなる)んです。

立っているのも必死で、一度しゃがみ込もうと思いましたが、しゃがもうとした瞬間にガタッと、潰される様に身体が下に沈みます。

完全に座ってしまうと、もう立ち上がれなくなる、、、、、

と恐怖し立つ姿勢を保つ。その際に立つ時は。自然と丹田に意識がありました。

そして、もう体が痛くて立っているのもしんどくなっていき、それでも声を出し続け、隣の男性が滝から離脱。それを見た瞬間に声が止まりました。

声掛け『エイッ』とやめた瞬間に、気持ちが一気にダウンし、もうここから出たい!という気力が一気に遠のくのを感じました。

いけない。と思い、指導員さんも頑張って声出して!と言われるのと聞き、もう一度声を出し始める。そして1分経ちました。

1分経ち、はい、そのままこちらへ出てきてください!
と促され、休憩もなく、もう一度やりますか?と確認もなく私たちは、フラフラ、ヨレヨレおになりながら、滝壺から支えられながら出てきました。。。。。

yucco
yucco
本当は2回目の1分もする!と意気込んでいたのに、その気力もありませんでいした。とほほ

 

途中、痛くて寒すぎて体の血流が回らなく?なっているの感じて意識が遠のき掛けた時に、このまま、気力ダウンしたらあ、死んじゃう…。と一瞬『死』を感じました。
※こんなのまだまだ、あまちゃんで大袈裟な表現かと思いますが、ふと感じてしまったまだまだ弱っち自分です。

①声を出し続けることを大切さ
大きな声をだすと、スポーツ選手なども力が増すというのがあるように、きっとそうなんだと。これは生きるためにエネルギーを出すことのアウトプットなんだと感じました。

②立ち姿勢(丹田)の大切さ
滝行時に、坐禅の姿勢でもいいと言われたのもあり、骨盤をたてて姿勢をただして丹田を意識する姿勢が意識や活力、折れないために必要なことだと思いました。

また、脳科学?的にも立って作業する方が、頭が冴え、作業が捗る。と聞いたことがあり、
美術予備校に通っていた際、ブレーンストーミングをする時、何か考えことをする際に、座って考えると、煮詰まってきてしまうので、立ってドローイングをした事が何度かありました。

当時大学生だった私の先輩は試験時に試験官に『立ってやっていいですか?』と聞いたことがあるというのを思い出しました。断られたらしいですが(笑)

風によって、滝の水量が変化するので風の向きにより一気に当たることもあり、写真を見た時、みんな超苦しそう(苦笑)

終わった後は、どんどん血の巡りを感じて体が軽くなっていくのを感じ、スッキリしてきました。

滝行ってはまっている人が周りに何人かおり、寒ければ寒いほどいいそうです(笑)
ものすごくリフレッシュ、そして雑念が消えるから、迷った時ほどいくとのこと。

 

指導員の長?の仙人のような方がいるのですが、今の時期だと15分ほどあたり続け、低体温症の1歩手前まで行くと、頭のなかがバチバチバチってスパークして別の世界が見えるとのことです。

 

見てみたい気もしますが、1分でもしんどいのに、、、まだまだ鍛錬が必要です。

やり続けたら、またその都度に色々な気づきがありそうです。そして考え方も変化してくるかもしれない。バリ島で沐浴をした際にまたなんかを感じて気づきがあるかもしれない。

また今度行く時も寒い時期に行ってみたいなぁと思いました。

滝行の後の、消費カロリーは半端なく……みんな飴玉などの糖分を欲し、夕食時なんて叩きだされたカロリーを補うかのごとく食いついてしまうくらいのエネルギー消費でした。

滝行に行く際は、必ず現地での指導員をつけるようにしてください!

滝壺の深みにハマると寒さもあり、かなり命が危険です。
(夏であっても溺れることあり)
寒くて動けなくなる可能性や、神聖な場所である滝などの作法もあります。

バリ島の沐浴に行く際も一緒でバリ人と一緒に沐浴へ行くこと。そして、その場所に則った作法や礼儀に従ってください!

 

 

まだまだ、うまく言語化できてないけれども

バリ島の沐浴と日本の滝行。
同じようなところもあるし、おそらく違う。という部分もあるのかなと、今回体験して感じました。

日本の滝行は、修行であり、自己鍛錬という部分の要素がとても大きいのかもしれない。
自己に打ち勝つ。弱い自分から逃げない。覚悟を持つ。そんな厳しい要素があるのかなと思いました。

バリ島の沐浴は、『癒しと強い浄化』の表裏一体的なものであり、ほとんどの人にとっては、す〜っと自然に体を浄化してくれる、ブラックマジックなどに対しては強力に…と穏やかで優しいイメージを私は持ちました。

(これも人によってなど、おかれた立場によって違うと思います)

日本には四季があり、その四季折々の美しさと厳しさ、神々、自然への畏怖、精神鍛錬への厳しさ。


(上記2箇所はバリ島バンリ Pura Taman Pecampuhan Sala)

各文化では聖域があること。それの入らせて頂くこと。それゆえに受ける恩恵を、周囲へ返すこと。


(バリ島サンゲ Pancoran Solas)

どこもその土地土地にある、信仰、文化、考え方。気候や言語などの違い。

(バリ島テガララン Ulu Petanu Waterfall)

それらを知るごとに、何かすーっと自分の中に染み込んでいくものもあるし、ちょっと染み込まないけど、後からズーンと来るものもあります。

稽古の最初のご挨拶の時に、始祖が書いた和歌40首を読むのですが、
その中の一首で、私が一番気に入っている和歌があります。

 

【わけ登る麓の道は多けれど、同じ雲居の月をこそ見れ】

 

全ての人、宗派、宗教、行き着く先、目指している物、信仰しているものは、一つという意味と私は解釈しています。(調べると色々な解釈があり、それもまた面白いです)

全ての『物』『事』は1つに繋がっていると私は感じています。

今後ともサロンも、バリ島も、居合道も精進していき、
それらを通じて得たものから、さらにより良いものをご提供できるようして参りますので、どうぞ宜しくお願い致します(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)

 

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