― 12種の聖水が集まる “内なる強さを感じる静寂” の寺院 ―

Om swastyustu☆
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バリ語で沐浴はMelukat(ムルカット)と言います。
沐浴についてはこちらの記事を最初に読んでね!
※生理中、近親者の死別などのお寺に入れない禁忌事項などもございます。
私はもう10年ほどバリ島にご縁がありもう何十回も沐浴に行ってますが、必ずバリ人の友達やガイドのウィさんと一緒に行っています。私たちはあくまでもバリ人ではなく、バリ・ヒンドゥー教でもありません。失礼があってはいけません。お邪魔させて頂くつもりで彼らの指示に従い沐浴をしましょう。
ウィウィバリでは沐浴ガイドもやってるので是非♪
以下の事は、インドネシア語、英語のサイト、人から見聞きしたことなどをまとめたものです。もしかしたら間違っている部分もあるかもしれませんが、参考にしていただければ幸いでございます。どうぞ宜しくお願い致します。
主な出典:web site ① ・web site ② ・web site ③
✨ はじめに
ティルタ・ウンプル寺院のすぐ北側、バリ島タンパシリンの深い森の中に佇む、
古代の沐浴聖地 Pura Mengening(メンゲニン寺院)。
ここは観光客が多いメジャースポットとは異なり、
バリ島でも珍しい 「静寂そのもの」 を体感できる聖なるムルカット(浄化)寺院です。
寺院名 Mengening は、
バリ語の hening(静寂・澄んだ心・明晰さ) を語源とし、
Mengningの公式サイトでは『清らかな水』という訳に記されていました。
その名の通り、自然音以外の雑音がほとんど存在しない祈りの空間が広がります。

元々の強力さに加え、観光地としても大混雑のされたティルタ・ウンプルとは対照的に、
プラ・メンゲニンは 深く静かに整えるタイプの浄化 を求める方に向けられた聖域です。
所在地は バリ島ギャニャール県タンパシリン地区サラセダ村。
寺院は古代ジャワ建築で造られ、使用されている石材は 安山岩。
古代の彫刻も現存し、その造形美は歴史的価値が高く、
自然と信仰が融合した神聖な文化遺産といえます。
🔱 1. 歴史 — 1022年、ワルマデワ王朝時代に創建された古代寺院
プラ・メンゲニンはバリで最も古い寺院のひとつであり、
今から1000年以上前に遡り1022年頃のワルマデワ王朝時代 に創建されたと伝えられています。
- 時代:11世紀
- 創建者:マラカタ王(King Marakata)
この寺院が近代考古学の対象となったのは、オランダ人考古学者 W. F. Stutterheim による 1925〜1927 年頃の“発見” に遡ります。
とはいえ、当時はまだ遺構の詳細な構造までは整理されておらず、完全な形での確認はその後、1960 年代に Bernet Kempers の調査によってなされたものです。
寺院内からは、古代ジャワ文化とバリ・ヒンドゥー文化が融合した象徴でもある
Linga(リンガ)と Yoni(ヨニ) の石造物が発見されています。
🔍 Linga & Yoni(リンガ・ヨニ)とは?
リンガ(Linga) はヒンドゥー教の シヴァ神の男性器を象徴する円筒形の石像で、
ヨーニ(Yoni) は 女性器を象徴する台座の形状 を意味します。
一般的には
-
円筒形 → リンガ(男性性)
サンスクリット語で 「印(しるし)」「特徴」「象徴」「記号」「形態」
-
円盤状の台座 → ヨーニ(女性性)
サンスクリット語で「源」「子宮」「起点」「生命の通り道」を意味
という構造で組み合わされ、
男女の合一・宇宙の創造と破壊の力・生命の源泉 を示しています。
これは性的表現としてではなく、
豊穣・健康・再生・エネルギーの象徴 として寺院に祀られる神聖な存在です。
🕉 2. 祀られている神々

ここに祀られる主神は以下です。
- シヴァ神(Dewa Siwa):破壊・再生・変容
- パールヴァティー女神(Dewi Parwati):母性・育み・生命力・強さの神
| 神格 | 象徴 | メンゲニンとの対応 |
|---|---|---|
| シヴァ神 | 破壊・変容・再生 | 古い状態を手放し “リセット” |
| パールヴァティー | 創造・育み・調和 | 新しい自分を “育て直す” |
つまり、この寺院の浄化は
「壊す → 受け入れる → 再び育つ」プロセス で構成されています。
だからこそ、
“強い変容の力を持つが、暴力的ではなく、静かに深く再生させる”
というエネルギーが成立しているのです。
この組み合わせから、プラ・メンゲニンは
精神的・肉体的・霊的浄化と再誕生 を象徴する寺院といえます。
🌈 3. “Mengening(静寂)” の名が示すエネルギー

「Mengening」は、
「静寂・澄んだ心・思考の透明性・霊性の明晰」 を意味し、
訪れる人々は自然と心が落ち着き、
「自身の内側に静かに帰る」感覚を体験できるといわれます。
💧 4. メンゲニンに存在する正式12ティルタ(聖水)

寺院内には 約12種類のティルタ(聖水) が存在し、
それぞれ用途・ご利益が異なります。
以下は現地の看板に記載されている正式名称です。
- Tirta Mengening(神々への儀式)
- Tirta Keris(クリスなどの聖なる武具の浄化)
- Tirta Sudamala(浄化・ムルカット)
- Tirta Keben(商売繁盛)
- Tirta Gelung(威厳・カリスマ性)
- Tirta Tunggang(火葬儀式 / 先祖送り)
- Tirta Dedari(美しさ・魅力)
- Tirta Melela(美容・魅力)
- Tirta Pengentas(先祖供養)
- Tirta Telaga Waja(ムルカットに最も使われる)
- Tirta Angsoka(美容・輝き)
- Pancoran 11(Bayuh Otonan / 誕生日浄化)
Madya Mandala(中間の聖域)のこの泉が湧いている場所で直接沐浴できません。
(お坊さん同行が必ず入ります)
実際に水に入れるのは 最下層タンパシリン・テラガワジャ(池)エリアのみ。
🧭 5. 寺院の“3つの聖域構造(Tri Mandala)”
バリ寺院は神聖度で三区分されています。

🟥 ① Utama Mandala(最奥・本殿)
神々が祀られる最も神聖なエリア
→ 僧侶(Pemangku)同行でなければ立入不可

🟨 ② Madya Mandala(中間の聖域)
12のティルタ源流が存在するエリア
→ 水に触れる・採取・入浴は禁止(足など絶対入れたり濡らしたりしてダメって書いてあります)
→ 僧侶同行がないと立ち入り不可

🟩 ③ Nista Mandala(外側エリア/一般開放)
一般参拝者が唯一ムルカットできる場所
→ Telaga Waja(沐浴池)あり
👉 源泉が最終合流した浄水を浴びることができる特別な沐浴エリア
🧘♀️ Yuccoの体験
私がメンゲニンを訪れた際、階段をゆっくり下りながら沐浴エリアへ向かっていると、
途中に 一般参拝者は立ち入れない聖なる湧き水エリア があり、その場の空気がうまい具合に張りつめているのを感じました。
“ここは神聖な領域。今から聖域へ入らせていただく”
──そんな意識が自然と芽生えました。
谷の奥へ降りていく構造のため周囲はとても静かで、
森の音と水音だけが響く厳かで凛とした空間 が広がっています。
沐浴エリアには ロッカーが整備 されており、
私は私物のサロン&スレンダンを持参していましたが、外国人は村の規則としてレンタル必須 ととのことで、こちらのサロンを借りることに(ブログ記事最後に金額記載あり)

今日も、相棒のバリ島ドライバー&ガイドのウィさんと一緒にきました。
奥よく前のお祈りを終え、いざ沐浴へ。
泉は思っていた以上に 深く・冷たく・水勢も強い です。

すごい勢いです!

じゃぶじゃぶと浴びていきます。

足元に大きな石があったり、水流で底などが見えなく、などおぼつかないのでちょっと怖かったです。

表側で沐浴したあと反対側へ移動するしてここの泉でも沐浴を。
こちらはもともと、男女で別れていたとのこと。
こちらは透明度がとても素晴らしく魚が目視できます!

防水コンデジを持ってきたので、水中も撮ってみました!!

大きな魚が泳いでおり、“主”のような存在感の魚の姿も!!
ウィさんがさっきから足がピリピリするんだけど…と
みてみると!?
あ!魚が足の皮を食べてる(笑)(笑)

小さな魚が足元につつくように寄ってきて、
まるで 天然のフィッシュスパ 体験でした(笑)
私には来なかったので、おそらく皮がいっぱいの足に寄りつく様です…(苦笑)
この場所には シヴァ神とパールヴァティー女神 が祀られていると聞きましたが、やはりその通りで、
内なる静寂を併せ持つエネルギー
を肌感覚でしっかりと感じました。

上層部の① Utama Mandala(最奥・本殿)には
巨大なガジュマルの木の麓にある神様のための沐浴場所 があり、
人知れず守られ続けてきた秘境のような神聖さが漂っています。
<余談>
駐車場では物売りの勧誘が強めの印象です。
チャナン売りやガイド案内など対応に困る場合もあるため、
バリ人ガイドまたは現地理解のある友人と同行 をおすすめします。
聖域に入らせていただく身であることを忘れず、
ルールや指示に従って参拝しましょう。
🌍6. 世界遺産としての位置づけ
✔ プラ・メンゲニン寺の単体は世界遺産ではありません。
しかし、
世界遺産 「バリ島の文化的景観(Subak System)」
を構成するティルタ・ウンプル寺院の関連聖域として含まれているため、
その重要な役割を持っている場所です。
📍 7. 基本情報(2025年最新)
所在地:Tampaksiring, Gianyar, Bali
参拝時間:7:00〜18:00
定休日:なし
料金(2025年5月 ※料金は変わる可能性がございます)

- 入場料(サロン&スレンダン込み):30,000Rp
- 沐浴用のサロン&スレンダンレンタル:10,000Rp
- ロッカー代(シェア可能):10,000Rp
- バリ人のガイドや友達なしで単体でいく場合は現地ガイドがつくそうです。
チップを渡す必要あり。
(ただお値段は100,000Rp〜などの噂ありなのでバリ人ガイドさんや友人に同行してもらった方がいいと思います現地でもお供物やお香は買えますが、実際の値段よりもおそらく高いと思いますので、途中の市場や売店で購入していった方がいいでしょう。
✨ 8. まとめ — “静かに心が整っていく浄化”
プラ・メンゲニン(メンゲニン寺院)は、
- 静寂
- 源泉の力
- 古代の祈り
- 自然との調和
- 魂の再生
これらを深く味わえる、本物の浄化の場 です。
ティルタ・ウンプルが「太陽的な強力な浄化」だとすれば、メンゲニンは 内側が静かに整う浄化。
心を整えたい人、自分と向き合いたい人に、特におすすめできる聖地です。
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